売上が苦しい時の悪魔のささやき

一発逆転症候群って聞いたことありますか?

おそらくないでしょう。

なにせ、私が勝手に今日名づけましたから(笑)

しかしながら、ビジネスでは一発逆転症候群を抱えた方がけっこう多い気がしています。

そもそも、一発逆転症候群ってナニ?

ビジネスで売上や状況が苦しい時…

なぜだか

ドラマのように一発逆転できる方法を探してしまうこと

を私が勝手に名付けています。

この症状の怖い点は…

中毒性がとても高いことです…
(つまり何度も同じことを繰り返し、抜けられないということです)

ピンチを切り抜けると人生の主人公に戻れる

会社員時代、起業してからなど

いつでも良いのですが…

かなりピンチな状況を結果としてうまく切り抜けた経験って

あなたにもありませんか?

ピンチを切り抜けたそのスキル自体は素晴らしいのですが…

本来はそんなピンチ自体が発生しないよう

何重にも防御を張るのがビジネスの基本です。

しかし、ひとたびピンチな状況を切り抜けると…

「私は大丈夫、次もピンチを切り抜けられる…!」

と、根拠のない自信に頼ってしまいやすくなります。

この「頼ってしまいやすくなる」が怖いのです。

根拠のない自信に頼るということは…

過去に発生したトラブルに関して、なんの再発防止もせずに

「次回も切り抜けられる!」

という期待だけに頼ってしまうことを意味しています。

これって、中毒性がとても高いです。

同じことを何度も繰り返してしまいます。

どうしてでしょうか?



それは単純に

”ピンチを乗り越えられた瞬間だけ、人生の主人公に戻れた気がするから”

です。

とはいっても、回避できるトラブルは予防にする越したことはありません

この文章を読んでいるあなたはきっと、経営者やリーダーであるはずです。

本来、小さなトラブルも含めていちいち構っているヒマはないはずです。

見方によっては、本来部下が成長するチャンスだったことも

あなたが奪ってしまっている可能性さえあります。

ピンチを切り抜けるとアドレナリンがドバドバ出て

人生の主人公に戻った気がして気持ちいいかもしれませんが…

こと、ビジネスに関しては

かかる火の粉は”そもそもかからないようにする”

に越したことはありません。

これって、誰にでもありえることなので、気をつけてくださいね…。

そうしないと永遠に

”なんとなく忙しい”

状態から抜けられません。

あなたは

”一発逆転症候群”

にかかってしまっていませんか?

本日はここまで。

あなたの事業に利益が今より残り、あなたの事業と人生がもっとよくなることを願って。

PS.
この症状が出ている人の典型は

”いやぁ、もう部下に任せて自分は現場から抜けたいんだよね…”

”人を雇って、自分は経営に集中したいんだよね”

といいつつも、実際は上記にまったく直結しない行動ばかりとっています。

この状況に入るとあなたも、会社も成長が難しいので気をつけてください。