大企業のやらなければならないこと(優先順位順)

大企業と小さな会社の課題は全く異なります。

例えば、マーケティングという観点で大企業のやらなければならないことを考えてみると以下のような優先順位になるでしょう。

1.取締役会を喜ばせること。
2.株主を満足させること。
3.上司の先入観を払拭すること。
4.既存の顧客の先入観を払拭すること。
5.広告賞やクリエイティブ賞を取ること。
6.各種委員会や利害関係者からの「同意」を取り付けること。
7.利益を上げること。

それでは、小さな会社のやることの優先順位は?

こちらも同じくマーケティングという観点で見た優先順位です。

小さな会社のやらなければならないこと。

1.利益を上げること。

以上。

それじゃあHPの役割は何が違う?

あなたはトヨタ自動車のHPを見たことがありますか?

別にトヨタでなくても構いません、パナソニックでも構いません。

ほとんどの方が見たことがないのではありませんか?

そうです。

大企業のHPは基本的に…


・投資家
・株主
・自社の役員

などが、見るためのHPになっています。

だからこそ、IR(財務情報や業績、今後の見通しなど)が確実にトップページの目につくところにありますよね?

小さな会社のHPの見た目は??

不思議なことに小さな会社のHPも一見、大企業のHPのような構成になっていることが少なくありません。

大抵、大企業のHPからIR関連の情報が抜けたものが小さな会社のHPのよくある印象ですね。

全ての間違いの始まり。

なぜ、こんなことになったのか?

まぁ、予測できるのは…

インターネット黎明期に大企業がHPを作る。

どこかの誰かが小さな会社相手にHP無いとマズイですよ、と煽り始める

小さな会社の中でもいくつかの企業がHP作成を依頼する

飲みの席で他の社長に自慢する

じゃあ、私も…と、目的不在のままHPを作る

以下、繰り返し。

なんだか、被害にあった方のことを考えると、ため息しかでませんね。

そもそも論に戻りましょう。

そもそも、大企業と小さな会社ではHPひとつをとっても目的が違います

この件で言えば、見て欲しい人(客)が違う。

ということです。

また、大企業のやることと優先順位は小さな会社と全く違います。

大企業のやらなければならないこと(マーケティングでの例) 


1.取締役会を喜ばせること。
2.株主を満足させること。
3.上司の先入観を払拭すること。
4.既存の顧客の先入観を払拭すること。
5.広告賞やクリエイティブ賞を取ること。
6.各種委員会や利害関係者からの「同意」を取り付けること。
7.利益を上げること。

小さな会社のやらなければならないこと(マーケティングでの例)

1.利益を上げること。 
以上。

これだけの違いがあります。

小さな会社のHPは”売るためのHP”が必要なんです。

それじゃどうすればいいの?

系の話は文章で書くと本になりそうな量になるので、またどこかの勉強会で企画しますね。

本日はここまで。

あなたの事業に利益が今より残り、あなたの事業と人生がもっとよくなることを願って。

PS.
この手の話は…

大手のマネをしてみたけどうまくいかなかった…

大手出身の方が書籍に書いたことをマネてみたけどうまくいかなかった系の話のあるあるな根本原因です。

そもそもの前提条件や目的が小さな会社と違うケースが多すぎるのです。

もっと厄介なのはそういった本を書いた本人はこの事実に気づいていないパターン…

使えない本や情報がそりゃ溢れるワケですよね。

なので、私は7,8年前から日本のビジネス書はあまり参考にし過ぎないようにしています。