さて、以前のブログではマニュアルの整備できてますか?というお話をさせていただきました。
マニュアルの整備ってナニ?という点をおさらいしますと
・現在の作業内容に即している(更新されている)
・新人が見ても、ベテランが見ても分かりやすい(写真や図の利用、内容の細かさ)
・誰が教育しても常に同じ作業内容を伝えられる
上記の内容が網羅されているか?
ということが重要だと言うことについてお話させていただきました。
この記事ではマニュアルは“ドコ“に置く方が良いのか?
についてお話させていただきます。
私も仕事柄、さまざまな現場を訪問させていただいておりますが、初めて訪問させていただいた現場でマニュアルの置き場については、
① 各作業エリアの近くに掲示
②PCの中にあるのみで印刷されていない(すぐに現場で使えない)
③ そもそも存在しない
上記3パターン以外の現場に出会ったことがありません。
一方である企業の方より質問をいただいたことがありました。
「ウチではマニュアルを作業エリアの前や掲示板に張り付けていることが多いのですが、そもそもマニュアルってドコに置くのが正しいのでしょうか?」
上記の質問に対して、
マニュアルをドコに置くべきかについて、いつも以下のように伝えています。
「マニュアルは新人にとっては目の前に掲示しても良いかもしれないが、すべての作業に立っているスタッフさんが新人なワケではない。
だからマニュアルは各作業エリアや部署の特定の場所に冊子の様にまとめて置いて、必要な時に取り出せるようにされていれば十分なハズでしょう?」
また、それ以外にも
「たいていの場合、掲示しているマニュアルは少し距離があるために見えづらかったり、ホコリなど汚れてしまって見えなくなることが多い。
そんなものを掲示するよりは、よくある作業ミスを明記したチェックポイントをまとめた資料を掲示する方がよっぽど有意義だ!」
と伝えています。特に、新人スタッフさんはイチイチ質問することに気が引けてしまう人も多いので、この通りにチェックしていけば大丈夫!と安心できる資料があることは心強くなります。
マニュアルの最も重要な目的は“教えられる人も教える人も共通に利用できるツール”であることです。
毎週毎週、スタッフが変わるような作業場のような現場もありますよね。そういった現場こそ有効活用できます。
しかし、今現場に掲示されたマニュアルをスタッフが毎日確認しているか?
現場で一度見てみてみてください。
もし、掲示されているだけでほとんど見ている人が居ないようであればマニュアルを特定の場所など誰でも使用できる場所に定位置管理し、掲示スペースには作業品質を確認できる資料や過去のクレーム発生のポイントなどを配置した方がよいケースが多いです。
マニュアル以外でも現場で利用されている様々な掲示物やマニュアル類が本来の目的通りに利用されているか?
もし、現状と意図した利用のされ方に差異があるようであれば、新たな改善点の気づきとなるかもしれません。
本日はここまで。
あなたの事業の利益が今より残り、あなたの事業と人生がもっとよくなることを願って。